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執筆者の写真夢ごこち

なぜ子供のころのトラウマが全身疾患なのか

更新日:2019年4月21日

大きなトラウマを抱えた人は少なからず、自分の体を他人と認識しているといわれています。


それは、自らを守るための大切なシステムであるからです。

その範囲は全身にも及ぶこともありますが、部分的にも発動することもよくあり、事故の被害者では背中や手足、頭。性暴力の被害者では膣や肛門だと言われています。(参考:

Van der Cork:The body records trauma - a method for connection and recovery of the brain, mind, and body)

全身に及ぶ際はいわゆる多重人格と言われるものが発現する。

そしてそれは、意識して行われることはありません。無意識にからだが記憶し自動的に発現します。

自動的にというのは、手続き記憶というもので、食べ物を噛むときに意識しなくても効率よく咀嚼できるのもそのシステムと同じです。たまに間違えて舌や頬を噛んでしまいますが^^; 自転車に一度乗れると意識しなくても乗れるようになるとかです。逆に意識するとどうやってやってたっけ?という部類のものですね。


ある幼少期における父親からの性的暴力により心に傷を負った少女は、その難を逃れたのちの思春期に売春行為に陥る場合は、自らの体の一部分を他人化しているため、その体を自ら汚すことが父親への逆襲になると考えることがあるようです。

こういった場合は、自分の体が自分であると認識させる必要があります。

他人の手が体に触れる 触れられている瞬間だけが自分がここいるというGPS反応 体感できる瞬間なのです。それは赤ちゃんの頃にまさに親によって行われていたそれなのです。

このようなクライアントに対しては時間をかけて、自分の体を取り戻す作業を行います。

まさに 体の感覚が実は心を支配するものだというこの著者の神髄の部分でもあります。



当サロンでもマインドフルネスを行っておりますが、一般の人が呼吸に集中することで心を安定させますが、こういったトラウマを持った方にはそれはお勧めしません。なぜなら自分の体のどこかが他人の場合 呼吸に意識を集中すると急速に不安定になりがちです。

そこでここでは、望ましい記憶を探っていく作業から始めます。


風が吹こうか地面が揺れようが海におぼれそうになろうが、そこからいつでも安心へ戻ってこれる安心の島。それを探します。


さて、ではその島はどこにあると思いますでしょうか?

良い体験は体の特定の部位の感覚や動作パターンそして記憶されていています。


例えば、小さい頃に寝かしつけてくれていたときの母親の手が触れていたところ、自分の手が母親に触れていた感触、おじいちゃんが背中をさすってくれていた感覚。

それを思い出したときに「ふっ」と全身から力が抜けていく記憶があなたの「安心の島」です。


それを思い出すことができれば、トラウマという荒波をわたって迷子になりそうなときでも心を安定に保つことができるようになります。

そして、実は安心の島がみつけづらい方ももちろんおられます。

まさに幼少期に深く傷つき、生き延びるだけで必死だったというような、良い体験がなかった方もおられます。その場合でも方法はありますのでご安心ください。


それは、まさにあなたという人間を発掘するわくわくする体験となります。

トラウマによって閉じ込めれた緊張の終わりを告げる素晴らしい体験です。


そして それを思い出すことは当サロンでも催眠療法で可能ですよ!是非お気軽にご連絡くださいね。


で、今日の本題ですが、なぜトラウマが全身疾患なのか。

これはNASAでも取り入れられているのですが、トラウマの記憶がどこの部位(体)で記憶され、発現しているのかということです。

私が驚いたのは、今までは「こころのトラウマ」が体の疾患になっていたと思っていたのが、実は反対で「体の記憶」が「こころの病」を発現していることが明らかになったということです。


トラウマを思い出せなくても、体が記憶しているところが食べる行為で胃腸関連だったりすると原因不明の胃腸障害となり、ほかの部位でも同じです。それがトラウマによる全身疾患である理由ですね。

頭ではもう忘れていることでも 体が動作をコード化し自動的に行ってしまうので原因不明の疾患として現れることがあるということです。


だから、新しく安心の島でコード化を行い、上書き保存をする必要があるのです。

コード化とはどうしたいいのか?

そうです。単に体験をすることが上書き保存をすることなのです。

体験こそトラウマ攻略の道なのです。



ご相談お待ちしております。(^▽^)










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